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現代に生きる伝統野菜たち

(あのまちこの味)

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 日本経済新聞大阪夕刊の「もっと関西」は、2019年5月7日付から「関西タイムライン」(KANSAI Timeline)に生まれ変わります。タイムラインは過去から今、未来への移り変わりを意味します。私たちが働き、暮らす関西について多角的に報じてきましたが、これからもさらに魅力を追求していきます。毎週水曜日に掲載してきた各地の名物・名産「あのまちこの味」の中から、一部を紹介します。

花菜(京都府長岡京市)

春の苦みほんのり香る

京都府長岡京市の特産品である菜の花のつぼみ、「花菜(はなな)」。観賞用の「伏見ちりめん寒咲なたね」が、45年ほど前に長岡京市で食用として栽培されるようになったのが始まりとされる。

旬は2~4月ごろで全国の料亭などに出荷される。歯応えと独特の苦みや香りは春を感じる名物として人気で、漬物やおひたしなどにして食べる。長岡京市の花菜は1990年度、「京のブランド産品」に認定された。

府内最大産地の長岡京市では約14ヘクタールの畑で年間55トン前後の花菜を収穫。つぼみが硬く濃い緑色をしている状態で摘み取る。気温が上がるとつぼみが膨らむなどして出荷できない。「タイミングが重要で繊細な食材」(JA京都中央)だ。

2月には飲食店「みのる食堂 高島屋京都店」(京都市)が花菜の天ぷらを販売。同店の担当者は「こんなアレンジができるのかと好評だった」と話す。生産者らでつくる同JAの「長岡京花菜部会」の担当者は「洗って湯がくだけで食べられるので、大勢の人に食べてほしい」とPRしている。

(大阪社会部 中川竹美)

=2019年4月17日付掲載

シロナ(大阪府)

シャキっと食感、ご飯進む

浅漬けとしてごはんと一緒に食べると、シャキシャキした食感が食欲を誘う。野菜のシロナは江戸時代から大阪で栽培されてきた。大阪にゆかりがある「なにわの伝統野菜」として重宝されるものもある。

外見が似ているチンゲンサイと違って味にクセがない。ハクサイの一種だが、ハクサイと違って葉っぱが巻いていない。栽培に最短1カ月未満から2カ月程度しかかからないため、時期をずらせば1年中収穫できるのも特長だ。

江戸時代に大阪でも市内の天満橋付近で多く栽培されたと伝えられ、「天満菜」とも称された。現在は栽培の中心は大阪府でも堺市や八尾市、松原市などに移っている。八尾市でシロナを栽培する松岡利行さんは最近、生産が周囲で少なくなっていることもあり「今後、シロナを増やしていきたい」と話す。

なにわ伝統野菜の漬物を取り扱う「四天王寺 西むら」(大阪市)はシロナの浅漬けを扱う。同店の中川節子さんは「ホテルや料亭向けなどで安定した人気です」と語る。

(大阪経済部 山本修平)

=2019年3月27日付掲載

尼藷(兵庫県尼崎市)

伝統の野菜、焼酎で復活

兵庫県尼崎市で作られるサツマイモの品種「尼藷(あまいも)」。ブランド芋「鳴門金時」などと比べて甘みは劣るが、ほかの品種よりも生育が早く、赤みがかった外皮が特徴という。

尼崎市の南部は1930年代まで一面が尼藷畑だった。相次ぐ台風被害や農地の工業化により、80年代に尼藷農家は姿を消した。伝統の野菜を取り戻そうと、市が2005年、遺伝資源を保存する国の施設「ジーンバンク」から尼藷の苗をもらい受け、市内のホウレンソウ農家などが畑の片隅で再び栽培を始めた。現在は市内の農家6軒が年間約2トンを収穫している。

イモのまま販売することはほとんどなく、大半は芋焼酎「尼の雫(しずく)」の原料になる。市内の酒販店などで販売し、強すぎないイモの香りとすっきりした飲み口で、女性からも人気という。茎のつくだ煮や小ぶりのイモを使った甘露煮も親しまれている。JA兵庫六甲で尼藷を担当する高寺秀典さんは「豊作の年は尼の雫を約5千本作れるが、すぐ売り切れてしまう。収穫量を増やしたい」と話す。

(大阪社会部 大畑圭次郎)

=2019年2月6日付掲載

ニンニク「ハリマ王」(兵庫県加西市)

辛みひときわ素揚げ人気

料理の味や香りを引き立てるニンニク。兵庫県加西市で栽培される「ハリマ王」は香りや辛みがひときわ強い個性派だ。内部のりん片はぷりっとした大粒で、鮮やかな赤みを帯びた紫色。料理の脇役としても定評があるが、地元では「ばくだん」と呼ぶニンニクの素揚げが人気という。皮ごと10分ほど揚げることで蒸し焼きのように火が通り、ほくほくとした柔らかい食感を楽しめる。

唯一の生産者が北本奇世司さん(41)。ニンニク栽培は北本さんの曽祖父が約90年前に始めた。だが、日中戦争が始まり自宅近くの竹やぶに放棄。約20年後、焼肉店の店主が秘伝のたれに合うニンニクを求めて北本さんの祖父を訪ね、竹やぶで世代交代を繰り返しながら自生していたニンニクを見つけた。土壌に合うように成長していたという。

現在は同市のふるさと納税の返礼品となり、地域の特産品として広まりつつある。農薬をほぼ使わず肥料にこだわって育てる北本さんは「在来種の持つ生命力を多くの人に伝え、後世に残していきたい」と話す。

(大阪社会部 高橋彩)

=2018年11月7日付掲載

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