10連休の航空予約、国内線2割増 鉄道旅行も伸びる
皇位継承に伴う4月27日からの10連休で、国内外の旅行需要が盛り上がりそうだ。航空各社によるとゴールデンウイーク(GW)期間の予約状況は国内線・国際線ともに好調。JRグループの鉄道の予約も伸びている。まとまった長い休みに旅行を楽しむ人が増えている。
航空各社が19日発表したGW期間の予約状況では国内線の予約数は前年同期比22.0%増の373万人、国際線も6.3%増の75万人だった。予約率では国内線、国際線ともに人気の路線や時間では満席に近い状況の目安とされる8割を超えており活況となっている。
国内線では全日本空輸グループの予約数が19.1%増の163万人、日本航空グループが26.2%増の127万人だった。予約率は全日空が80.6%、日航が84.9%で両社とも前年より10ポイント以上伸び、ここ10年で過去最高の予約率となっている。
「10連休の効果で特に北海道と沖縄方面が人気」(全日空)、「東北、北陸、中国四国、九州方面が好調」(日航)と、長い休みを背景に長距離の路線が人気となっている。
国際線は全日空の予約数が4.6%増の32万人、日航が7.3%増の29万人だった。「北米、欧州に加え中国路線も好調」(全日空)、「訪日需要で中国路線の予約率が高かった」(日航)という。
格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションも12.8%増の約8万人と好調で「香港、上海を中心に好調。まだまだ増えると考えている」(同社)。
JTBの推計では、19年のGW期間の国内と海外を合わせた旅行者数は1.2%増の2467万人で、過去最高になる見通し。国内旅行者数は2401万人で1.1%増の見込み。海外旅行では欧州方面の旅行が伸びており、伸び率は13.5%増(5.9万人)の見通し。渡航者数が多い韓国や中国も8%増の見込みとなるなど、アジア圏も人気だ。欧州旅行の価格が高騰しているため、安くチケットも取りやすいアジア方面にも需要が流れているとみられる。
GW期間中は10連休の効果で鉄道旅行も伸びている。JRグループ6社では新幹線や特急列車の指定席の予約席数が6割増えた。18年のGW期間の予約は17年に比べて1割増だった。
皇太子さまの新天皇即位に伴う、2019年4月27日から5月6日までの「10連休」に関する最新ニュースをまとめたページです。