大日本住友、減益幅が縮小 前期最終
大日本住友製薬は19日、2019年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前の期比9%減の486億円になったと発表した。従来予想を136億円上回る。新薬の開発や販売の計画を見直したことで費用の戻し入れがあった。円安による為替差益も寄与した。パーキンソン病新薬の発売遅れで生じた191億円の減損損失を補った。
臨床試験(治験)を進めている急性骨髄性白血病(AML)新薬の開発遅れや米国で発売した慢性閉塞性肺疾患向けの新薬の販売計画見直しで、費用の戻し入れ益が発生した。
売上高にあたる売上収益は2%減の4593億円。従来予想を77億円下回った。米国で主力薬の広告費を抑えた影響で販売が一時振るわなかった。
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