瀬戸芸控え船上避難訓練 訪日客想定し多言語で誘導
四国運輸局は18日、瀬戸内国際芸術祭2019の開幕を控え、旅客船上での事故を想定した避難などの訓練を実施した。会期中は多くの外国人観光客が訪れると予想されることから、実際に外国人に乗船してもらい、多言語で誘導案内をした。世界が注目する芸術祭の開幕を控え、安全に運航・運営するための準備を進めている。
神戸―高松を結ぶジャンボフェリー(神戸市)、香川県旅客船協会などが共催し、高松東港に係留中のフェリー「こんぴら2」船上で実施した。航行中に座礁したと想定し、約80人が乗客として参加した。外国人や負傷者、高齢者などの乗客に、甲板への移動や救命胴衣の着用などを訓練した。
外国人対応として、パナソニックが開発した拡声器型の自動翻訳機「メガホンヤク」を使用。「気分が悪い方はいますか」「しばらくここでお待ち下さい」などの案内を日本語、英語、中国語、韓国語で伝えた。訓練途中で配布された救命胴衣の着用方法も4カ国語で表記され、乗客全員に配られた。
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