野党拒否でも憲法審開催を 自民幹部、5月以降
自民党の萩生田光一幹事長代行は18日のインターネットテレビ番組で、今国会で一度も開かれていない衆参両院の憲法審査会に関し、5月以降は野党が拒否しても開催すべきだとの認識を示した。「野党に対して丁寧に取り組んできたが、開かれなかった。新しい『令和』の時代になったらキャンペーンを張り、少しワイルドな憲法審査を進めたい」と述べた。
憲法改正を最終的に決めるのは国民だとした上で「議論の中身が分からなければ、賛成も反対も言えない。憲法審が開催されない状況を国民は望んでいない」と語った。
これに対し、衆院憲法審の野党筆頭幹事を務める山花郁夫氏(立憲民主党)は「信頼関係を壊す発言だ。撤回や謝罪などけじめが必要だ」と反発した。国会内で記者団の質問に答えた。
山花氏は憲法審の森英介会長(自民党)と与党筆頭幹事の新藤義孝氏(自民党)と国会内で会談する予定だったが、萩生田氏の発言を受けて参加を急きょ取りやめた。
〔共同〕