新潟市と東北電、仮想発電所の実証実験で協定
新潟市と東北電力は17日、地域に点在する太陽光発電設備や蓄電池をまとめて制御し、大型発電所のように稼働させる仮想発電所(VPP)の実証実験に関する協定を結んだ。期間は2020年度末までで、市内5カ所の小中学校の設備を使い、実証実験を行う。設備管理の効率化や防災体制の強化につなげる考えだ。
まず通信端末の設置などシステムの準備に着手し、今秋にも同市秋葉区の3カ所の学校で実証実験を始める。20年度に対象を5カ所に広げる。
東北電はサーバーで設備の稼働状況を遠隔監視し、電力の利用状況に応じて蓄電池の充電量や放電量を最適に調整する。発電量が天候に左右される再生可能エネルギーをシステム制御で有効活用するための技術的な課題などを検証する。
東北電は新潟県と連携し、佐渡や粟島などの離島でVPPの実証実験や再生エネの導入推進に取り組む方針も掲げている。