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ウッズの偉大なる復活劇 絶妙の試合運びと戦術

編集委員 串田孝義

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2019年のマスターズは「タイガー・イズ・バック」として、1986年にジャック・ニクラウス(米国)が演じた「ジャック・イズ・バック」と、はたしてどちらが偉大な復活劇であったか、ずっと議論されていく試合となるだろう。

この大会を目が離せない好試合にしたのは、マラソンでいえばトラックに入るまで大先頭集団が形成され、それぞれが一発勝負をかけて飛び出しかけるが、抜け出せずのデッドヒートを演じたからだ。世界のトップゴルファーの力が極めて拮抗した状態にあることの証左といえる。

タイガー・ウッズ(米国)自身が認めている。「たくさんの選手に勝つチャンスがあり、全く違うシナリオになる可能性だってあった」。それでもこの人はこのプレッシャーを愛してやまない。「ゴルフを始めてからずっとプレッシャーは感じている。それを感じないときがあるとしたら、それはゴルフをやめるときだ」

最終日、15番パー5でバーディーを奪い、ウッズは今大会初めて単独首位に立った。そして続く16番パー3、ピン右奥から傾斜を利用してゆっくりと戻したボールはピンをかすめ、ホールインワンかと思わせる快打。バーディーをたたみかけて、集団を一気に抜け出した。マラソンにたとえるなら、最後のトラックで一歩でも前に出て勝つ、かつての瀬古利彦の必勝パターンと似ている。

集団で息を潜め、勝負どころで前へ

16番のティーショットを放ったウッズは「カモーン」と何度も叫ぶ。池越えの16番ホールは、巨大ゴルフスタジアムといえるオーガスタの敷地内で最も低い場所にあり、ここで上がる大歓声はコース全体に地響きのように伝わる。

2度目のマスターズ出場で、13番パー5のバーディーで一時首位に浮上したザンダー・シャウフェレ(米国)は「僕は歴史を目撃した。アーメンコーナーや15、16番でタイガーが大歓声を巻き起こしているのを聞きながらプレーするのは本当にクールだったよ」と感動の最終日を振り返る。

昨年の全英を制した試合巧者のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)は試合の大半を支配したが、12番パー3のティーショットがグリーン手前のレイズクリークにつかまりダブルボギー。15番でも3打目をウオーターハザードに入れてダブルボギーと崩れた。

15番の第3打はボールが枝にかすったせいだが、モリナリは、バーディーを欲しがってピンを狙いにいきすぎた判断ミスを悔やむ。「あそこではグリーン中央を狙い、上がり3ホールで何か起こそうとすべきだった」

集団で息を潜め、勝負どころで飛び出す戦いのうまさは昨年の全英最終日、大注目のウッズと同組でプレーして優勝したことで証明している。今回のマスターズでは、ウッズがモリナリの戦術を学び、取り入れたフシもある。

3日目に64をマーク、最終日をウッズ、モリナリとともにナイキのウエアで回ったトニー・フィナウ(米国)は平均飛距離316.2ヤードとトップ。昨年は開幕前のパー3コンテストでホールインワンを決めて喜びすぎて足首を捻挫するという笑うに笑えない不運に見舞われて10位、そして今年は5位。

「今日のあの雰囲気の一部になれて楽しかった。僕の番はいずれやってくる」。幼い息子もコースに来ていたという。「息子には将来、タイガーがメジャー15勝を果たしたとき、最終組で一緒にいたんだよと話したい」

松山、勝利つかみ次なるメジャーへ

ウッズと1打差の2位にシャウフェレのほか、ダスティン・ジョンソンとブルックス・ケプカの米国勢。3打差までに11選手が固まりとなって繰り広げた優勝争い。

松山英樹がこの中に入るだけの技量は十二分に備わっている。ドライバーの飛距離、アイアンの打球の弾道の高さ。どれをとっても米ツアーで海外の猛者たちと同じ内容のゴルフで対峙できるただ一人の日本選手だろう。

今大会で奪ったバーディー19個はシャウフェレ(25個)、ウッズ(22個)、欧州・アジアツアーから世界ランク50位内に入ってきたジャスティン・ハーディング(21個)に次ぎ4位。ただ、大会前に風邪をひいたせいか、つかみかけていた手応えを失ったという。

「(原因は)わからない。ここに来て練習ラウンドをして(感覚が)ずれてしまった」。ピーキングの失敗から、戦意そのものが衰えてしまったようにはた目には映る。心身両面でハイレベルのぎりぎりの戦いを続けるだけに消耗ぶりもやや気になる。マスターズで自身最低の21位に終わったジョーダン・スピース(米国)の低迷もトップ選手特有のよく似た現象といえるかもしれない。今季の米ツアーはこれから毎月、メジャー大会が開かれるが、松山はその間の試合でまずは2季ぶりの勝利をつかみたい。勝って思い出すものも多いのではないだろうか。

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