茂木氏「為替は財務相で議論を」 日米貿易協議スタート
【ワシントン=飛田臨太郎】日米両政府は15日午後(日本時間16日午前)、閣僚級の貿易交渉の初会合をワシントンで始めた。協議後に記者会見した茂木敏充経済財政・再生相は為替条項について「2017年2月の日米合意で、財務相間で議論するということで合意している」と述べ、物品貿易協定(TAG)交渉での議論に否定的な考えを示した。
茂木氏とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が協議した。為替条項が協議の議題になったかについては「個別内容については明日話す」と述べるにとどめた。
茂木氏は記者会見で「昨年9月の共同声明に沿って交渉を進めると再確認した」と述べた。共同声明ではまず物品貿易を中心に先行して協議するとしている。茂木氏はライトハイザー氏と「交渉の進め方では一致できている」と語った。協議は16日まで続ける。