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低迷広島、立て直しなるか 近づくタイムリミット

編集委員 篠山正幸

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広島が開幕から5カード連続の負け越しという、まさかの滑り出しとなった。丸佳浩の移籍、新井貴浩氏の引退を受け、新しい広島をつくるという決意で臨んだ今季。開幕早々の試練は生みの苦しみだった、ということになればよいのだが。

各チームと一通り対戦が終わり、残った成績は4勝11敗という寂しい数字。首位ヤクルトに3連敗したのが痛く、6ゲーム差をつけられている。

一つの分岐点になった試合がある。開幕シリーズで巨人に連敗して、ナゴヤドームに乗り込んだ2日の対中日1回戦だ。3-3の七回、長野久義のソロで勝ち越した広島が裏のマウンドに送り出したのは新人の島内颯太郎(九州共立大、ドラフト2位)だった。

巨人戦で初マウンドを経験していたが、負け試合の最終回だった。勝負がかかった場面での登板は初めてとあって、さすがに荷が重かった。先頭の堂上直倫に四球を与え、バント、申告敬遠などで2死一、二塁としたところで降板した。代わったヘロニモ・フランスアが京田陽太に同点打を喫し、八回、中日に勝ち越しを許す展開になった。

巨人戦でも3四球を与えて失点していた島内の起用はリスクが高かった。それを承知でマウンドに送った采配からは、勝ち試合で使える投手を一人でも増やしたい、という意図がうかがえた。だが、振り返ってみると、勝てる試合を落として3連敗となったあのあたりが、泥沼の入り口だったようだ。

今後2週間、勝率5割に近づけられるか

まだ始まったばかりとはいえ、借金7はきつい。緒方孝市監督の就任から昨季までの4年間の「開幕1カ月」をみると、2015年が9勝16敗で首位巨人と5.5ゲーム差の最下位、16年が16勝12敗で首位巨人と0.5ゲーム差の2位、17年が16勝10敗1分けで、2位阪神に1ゲーム差の首位、18年が17勝10敗で2位巨人に2ゲーム差の首位だった(いずれも4月終了時点)。

リーグ優勝を重ねてきたこの3年間も、4、5月くらいまでは先発陣が固まりきらず、試行錯誤を重ねていたイメージがあった。毎年勝ち頭が交代していることでもわかるように、その年のチームの形がみえてくるまで時間がかかっていた。それでも優勝した年に、4月を借金で終えた年はなかった。この点からすると、今後2週間で、どこまで勝率5割に近づけられるかが、一つのポイントになってきそうだ。

上がり目がないわけではない。1週間のうちに2度の無得点負け(7日=阪神・西勇輝、12日=DeNA・今永昇太)を喫したが、これが実力というほど広島打線は落ちていない。

昨季までの広島打線の厚みは、中軸の破壊力もさることながら、西川龍馬、会沢翼といった下位まで切れ目がないところにあった。この2人がそれぞれ打率2割1分2厘、2割ちょうどという低調なスタートとなったことが、得点力低下に直結している。打線は今が最悪の状態、とみることもでき、2人が普通の状態に戻れば、そこそこ点は取れるようになるだろう。

打撃の状態としては決して悪くない長野を左投手限定でなく、起用する手はないか。奥の手としては2軍ですでに6本塁打を放っているアレハンドロ・メヒアを1軍に上げる手もあり、てこ入れの余地も相当残されている。

投手陣にしても2軍でしっかりとした成績を挙げているアドゥワ誠、中村祐太といったところが控えている。まだまだ、打つ手はある。

「広島打線は怖い」の記憶あるうちは…

DeNAのアレックス・ラミレス監督は「広島打線はまだまだこんなものではない」と話している。14日、3-1とリードして迎えた七回。それまで好投していた先発、井納翔一が先頭打者の鈴木誠也に左前打を打たれると、すかさず継投に入った。「広島打線は怖い。3巡目には捉えられる可能性があるのでリリーフ陣に託した」とラミレス監督。

こうした恐怖の記憶が相手球団に残っているのは、広島には好材料だ。脅しが効いているうちに、立て直せるかどうか。「今年の広島は大したことがない」となるまでが、立て直しのタイムリミットとなる。

「今年、新たなチームをつくるためには変わらないといけない。メンバーは変わる。だから変わらなきゃいけない。新しいチームをつくる」。1月31日、緒方監督はキャンプインを前に、そんな決意を口にした。

島内起用が裏目に出た中日戦にしても「新生広島」の形を模索する過程での向こう傷、と考えられなくもない。痛い目に遭いながらも、揺らぐことなく決意を貫いていくところにしか活路はない。

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