閣僚の資質劣化招く 桜田氏辞任、長期政権の弊害
桜田義孝前五輪相は10日、東日本大震災からの復興を軽視する発言の責任を取って辞任した。5日には塚田一郎前国土交通副大臣が道路整備を巡る「忖度(そんたく)」発言で辞任したばかり。自民党幹部も「開いた口がまた開いた」と語る負の連鎖の背景には、政権交代の緊張感が薄れた「安倍1強」体制で昔ながらの派閥順送り人事が復活し、閣僚の資質の劣化が顕在化したことがある。
桜田氏の辞任を受け、自民党内から苦言が相次...
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