TATERU、122棟の販売用不動産売却
アパート開発のTATERUは販売用の不動産を売却すると発表した。東京都など4都市にある122棟の不動産が対象で、ほとんどが同社が開発したアパートという。売却額は非公表だが、「連結売上高の10%に相当する額以上」(同社)としており、80億円以上とみられる。売却に伴い、2019年12月期に約30億円の売却損を計上する。売却理由は「答えられない」(同社)としている。
東京都(58棟)のほか、愛知県(28棟)・大阪府(26棟)・福岡県(10棟)にある物件を売却する。総戸数は1092戸、土地面積は2万2260平方メートルに上る。売却先は非公表だが、資本関係や取引関係はないという。4月下旬から8月にかけ、3回にわけて物件を引き渡す。
同社は保有する資産の売却を進めている。3月には17年に子会社化した不動産投資コンサルティングのインベストオンラインの全持ち株を売却すると発表したほか、18年9月には東証マザーズ上場のGAテクノロジーズの保有する全株式を売却した。TATERUを巡っては18年8月に融資審査の書類を改ざんしていたことが明らかになり、預金残高の水増しといった350件の改ざんが見つかっていた。