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新継投策「オープナー」 日本ハムが挑む常識の壁

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6日のプロ野球、日本ハム―西武戦(東京ドーム)。両軍無得点の三回、1週間前に先発した金子弌大が2番手で登板すると場内がざわめいた。先発の加藤貴之は二回まで3奪三振の好投。直前までベンチ前でキャッチボールもしていたから、観客が驚くのも当然だ。

1軍登録枠が1人増えた今季、日本ハムが取り組んでいるのが「オープナー」と呼ばれる作戦だ。昨季から米大リーグで実践されるようになったオープナーとは立ち上がりの短い回を投げる投手を指す。初回にいきなりショートリリーフが出てくるイメージで、従来の先発投手は2番手として長い回を投げる。継投における新しい分業の形といえる。

考えられる利点はいくつかある。従来の先発が手探りで入っていた初回を救援型の投手が全力で投げれば無失点の可能性が高まる。加えて、2番手として登板する本来の先発は下位打線との対戦で立ち上がりを迎えられる。一般的に先発投手の被打率は打順が3巡目に入ると上がる傾向があるが、1巡目にオープナーが投げれば、本来の先発と上位打線の対戦も減らせる。信頼できる先発ローテーション投手を6人そろえるのは難しくても、短いイニングでよければ活用できる人材も増える。

2番手の難しさ語る先発投手

だが、現実がもくろみ通りに運ぶとは限らない。6日の金子はよもやの乱調。三回1死一塁から連続四球で満塁とすると3番の秋山翔吾に2点二塁打、さらに5番の森友哉に左越え3ランを浴びた。四回を無失点に抑え、2イニングでマウンドを降りた。

試合後の栗山英樹監督は「今日は加藤と金子で勝負すると決めていた。作戦上のことはいえない」と多くを語らなかったが、大勝した西武の辻発彦監督は笑って振り返る。「二回まで抑えられていた加藤を代えてくれるんだから、なんなんだろうな。うちは(相手投手が)左でも右でも変わる打線じゃないから(嫌らしさは)全然(ない)。(相手の作戦は)分からんなあ」

打たれた金子は2番手の難しさを口にした。「(三回からの登板は)予定通りだったし長い回を投げるつもりで行ったけど、先発と雰囲気が違い、うまく試合に入りきれなかった。気持ちも体ももっとコントロールをしないといけない」。その表情からはお膳立てをしてくれた加藤への申し訳なさのようなものも感じられた。

日本ハムは2日と4日の楽天戦でもオープナーを採用した。2日は敗れたものの先発の加藤が3回無失点、2番手のジョニー・バーベイトが3回1失点と作戦自体は機能した。しかし4日は先発の斎藤佑樹が2回もたず3失点、2番手の上原健太も3失点と崩れた。この2試合の2番手はいずれも先発ローテーションの投手ではなく、長めのリリーフを2人つないだもの。オープナーからバトンを受けた先発は6日の金子が初めてだ。

分業が進めばオープナーか2番手のどちらかが不調というリスクは高まる。オープナーが崩れた場合、2番手を早く投入するのか、その後の継投プランを変えるのか。オープナーの適任者を見極めたうえで、白星もセーブもつかない役割を納得して果たしてもらうコミュニケーションも欠かせない。

木田優夫投手チーフコーチは話す。「金子には難しいことをやってもらっている自覚はある。今後も金子にしかできないことを頼んでいくかもしれない。チームとして勝つ可能性を高くすることをやっていく」。新しいことをしようとすれば困難や試行錯誤、懐疑の目や批判は避けて通れない。かつてのクローザーもそうした過程を経て定着した。日本ハムは常識の壁を越えられるか。

(吉野浩一郎)

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