「新事業の芽」40社共有 トヨタなど異業種連携で革新
トヨタ自動車や全日本空輸など大手40社が組み、新事業につながる技術やノウハウを共有・交換する取り組みを始める。各社が持つ知的財産の価値を他社に評価してもらい、業種をまたいだ提携やデータの円滑な売買を促す。日本企業は技術やノウハウを社内に抱え込む傾向があった。参加各社は社外のアイデアを活用し、新しいサービスや製品の創出をめざす。
革新的な技術やサービスが生まれにくくなる中、業種を越えて連携する「オ...
データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。