北朝鮮、対米担当を問責か 米朝再会談の失敗で
【ソウル=恩地洋介】6日付の韓国紙大手、朝鮮日報は、2月末の米朝首脳会談に先立ち米側との事前協議を担った北朝鮮の金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表が、合意見送りの「重大な責任」を問われていると報じた。金正恩(キム・ジョンウン)委員長直属の国務委員会から外務省に戻り、対米交渉から外されたとする外交筋の話を伝えた。
金革哲氏は2回目の米朝首脳会談の開催が決まった後、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表と交渉を進めた。米国の考えを事前に把握できなかった責任が問われているという。実務交渉団の一員だった統一戦線部のキム・ソンヘ統一戦線策略室長や、首脳会談で通訳を務めた女性も問責を受けているとされる。
通訳の女性は会談でトランプ米大統領が席を立とうとした際に、「話がもう一つある」と引き留めようとした金正恩氏の言葉をうまく伝えられなかったもようだ。