黒田朋樹さん、道産子ヒーローをプロデュース
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北海道のご当地ヒーロー「舞神(ぶじん)双嵐龍(ソーランドラゴン)」を双子の弟、昌樹さんとプロデュースしている。ソーラン節を踊りながら悪役を倒すアクションが特徴。道内外の小学校で防災や国際協力をテーマに教育活動に取り組むほか、年3~4回は海外イベントに出演し日本文化を発信する。
札幌市出身。兄弟でソーラン節や和太鼓などを習いながら育った。ジャッキー・チェンへの憧れから、筑波大学在学中の2005年にオーストラリアに渡り、スタントマンの修業に励む。現地では映画出演なども果たしたが、競争の厳しさも実感した。そこで思いついたのが双子による息のあったアクションだ。
日本に戻ると幼稚園教諭をしていた昌樹さんを説得。動きなどを教え込み、双子アクションパフォーマーとしてデビューした。07年に自主製作したアクション映画「双龍」ではインディーズの映画祭で準グランプリを獲得した。
集大成が15年から始めたソーランドラゴン。踊りに合わせて敵を倒し獅子舞などのパフォーマンスも行う。小中学校を回って、正義の「ヒーロー魂」や日本文化普及にも努める。「できることから始められる人を増やす」
沖縄県のご当地ヒーロー「琉神マブヤー」をひそかにライバル視する。企業とのコラボやテレビ番組への出演を通じて知名度を高めようとしている。(向野崚)