セブンイレブン社長に永松氏 「FCの悩みに応える」
昇格を発表
セブン&アイ・ホールディングス(HD)は4日、子会社のセブン―イレブン・ジャパンの古屋一樹社長(69)が退任し、後任に永松文彦副社長(62)が昇格する人事を発表した。就任は8日付。古屋社長は代表権のない会長に就く。
交代に伴い、セブン&アイHD井阪隆一社長とセブン―イレブン・ジャパンの永松副社長は同日、東京都内で記者会見した。井阪社長は社長交代の理由として「この1年間を俯瞰(ふかん)すると現場の情報が上がりにくくなっていた」と述べた。永松副社長を昇格させる理由については「事業構造改革だけでなく人事教育に精通しており、FCオーナーの悩みに応えられる。社員の声を適切に吸い上げられる最適な資質を持っている」と述べた。
永松副社長はまず「コンビニ事業を取り巻く環境は厳しく、これまで経験したことのない根本的な変化の渦中にある」と現状の認識を話した。24時間営業を巡る問題については、「個店の経営環境は大きく異なっている。個店にあわせた柔軟な対応を、営業時間についても行いたい」と述べた。