スタートアップ28社が合同入社式 会社の枠超え交流
クラウドファンディング大手CAMPFIRE(キャンプファイヤー、東京・渋谷)などスタートアップ28社が2日夜、東京都内で合同入社式を開いた。スタートアップは大企業に比べ新卒採用が限られ、社内で相談できる同期も少なくなりがちだ。会社の枠を超えて切磋琢磨(せっさたくま)する関係づくりが広がっている。
キャンプファイヤーの家入一真社長は合計50人の新入社員を前に「いざとなったときに助け合える横のつながりをつくってほしい」と語りかけた。入社式には同社のほかに採用管理ソフトのHERP(同・品川)やチャットボット(自動応答システム)開発のhachidori(ハチドリ、同・千代田)などが参加した。
合同入社式は副業マッチングを手がけるYOUTRUST(同・品川)の岩崎由夏代表の呼びかけで開かれた。岩崎氏はDeNA時代の同期らと起業した経験を踏まえ「相談相手になるだけでなく、5年、10年後に起業する際の仲間づくりにもつながれば」と語った。来年以降も継続的に開く考えという。
横浜国立大学卒の北根広明さん(24)は、金属加工受発注サイトを手がけるキャディ(同・墨田)での1年間のインターンシップ(就業体験)を経て入社した。別の有力スタートアップからも内定をもらっていたが、「初期メンバーとして参画した会社でもっと成長できると感じた」という。
他社との連携を育もうとスタートアップが合同入社式を開く動きは広がっている。健康管理アプリのFiNCテクノロジーズ(同・千代田)など9社は1日に都内で開催した。空きスペース仲介サイト運営のスペースマーケット(同・新宿)など、いずれも個人投資家の千葉功太郎氏の出資先に入社した24人が社会人の門出を迎えた。
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