北陸銀と道銀との連携加速へ、ほくほくFGが新中計 店舗共用化など
北陸銀行と北海道銀行を傘下に持つほくほくフィナンシャルグループ(FG)は1日、2022年3月期まで3年間の中期経営計画を発表した。3件にとどまる北陸銀と道銀の店舗共用をさらに増やすなど、両行の連携を深化させる。低金利が長期化するなか、コスト削減で利益を確保する。
04年9月の統合後も、北陸銀は道内に17の実店舗を抱える(18年9月末)。同じエリアに道銀も出店しているケースも多い。共用化の目標数は非公表だが「店舗を改装するタイミングで順次実施していく」(ほくほくFG)考えだ。道内で別々になっている本部機能の統合も進める。
事業承継をはじめとした課題解決をはかる法人向けコンサルティングサービスの拡充や人材育成を通じた住宅ローンの提案力強化も掲げた。一連の取り組みにより22年3月期の連結決算では、220億円以上(19年3月期見通しは210億円)の純利益を目指す。
両行それぞれの目標値は現在策定中で、5月に予定する決算会見後に明らかにする予定。これまで中計は5月に公表していたが、「できるだけ早期にグループ内で目標を浸透させる」(ほくほくFG)目的から前倒しした。