共産、大阪補選に宮本氏 統一候補狙い差し替え
共産党の志位和夫委員長は31日、大阪市内で記者会見し、衆院大阪12区補欠選挙(4月9日告示、21日投開票)に宮本岳志衆院議員(59)=比例近畿=を無所属で擁立すると発表した。新人の元衆院議員秘書吉井芳子氏(56)の擁立を決めていたが、現職の宮本氏に差し替えた。立憲民主党などの野党に統一候補として支援するよう早急に働き掛ける。
志位氏は「安倍政権に退場の審判を下すため、最良の候補だ。多くの政党の支援、推薦をいただきたい」と訴えた。
補選で立民、国民民主党は自主投票の方針。共産は、森友学園問題などで政権追及の先頭に立ってきた宮本氏を、国会の野党共闘の流れに沿って統一候補としたい考えだ。
会見に同席した宮本氏は、森友問題などを巡る野党合同ヒアリングに触れ「一緒に仕事をしてきた方々に協力をお願いしたい」と述べた。
宮本氏が過去に3回、参院大阪選挙区から出馬した経験があり、知名度があることも党執行部の候補差し替え判断に影響したとみられる。
補選には自民党の新人北川晋平氏(31)と日本維新の会の新人藤田文武氏(38)、無所属の樽床伸二元総務相(59)が出馬表明している。〔共同〕