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トランプ政権は「分断と恐怖」、米民主オルーク氏

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【エルパソ(米テキサス州)=河浪武史】民主党のベト・オルーク前下院議員が30日、メキシコ国境に近い地元エルパソで大規模集会を開き、2020年の米大統領選に向け全国遊説を正式に開始した。46歳と若いながら、パンクバンドに所属したり、IT(情報技術)事業を起業したりするなど多様な経歴の持ち主だ。演説ではトランプ大統領を「分断と恐怖の政治」と徹底批判した。

「現大統領は人種や民族、宗教の違いをもとに、我々を分断し、怒りをあおり、恐怖に陥れようとしている」。オルーク氏は30日の演説会場に国境から数百メートルの大通りを選び、トランプ政権の手法を厳しく糾弾した。

長い腕を振りながら熱を込めて演説するオルーク氏の姿は、聴衆を強くひきつける。「米国を一つにするため自分は大統領になる」と夢を語りながら盛り上げる。支持者からは「ロックスターのようだ」(エルパソ在住の43歳の女性支持者)という声まであがった。

「中央アメリカが抱える貧困などの問題を、我々の手で解決しようじゃないか」。中南米系移民の多いエルパソ出身のオルーク氏は、寛容な移民政策を唱え続けている。ただ、移民問題は米国世論を二分しており、逆に同氏のアキレスけんとなるリスクもある。

トランプ氏は不法移民対策として、近くメキシコ国境を一時閉鎖する考えも口にする。米世論調査では国境問題を「危機的もしくは深刻的だ」と考える有権者が5割を超す。エルパソの集会にも「国境の壁を完工せよ」とプラカードを掲げたトランプ氏の支持者が押しかけ、オルーク氏側とトラブルに発展しかけた。

オルーク氏は下院議員を6年務めた後、18年にテキサス州の連邦上院選に立候補し、共和党重鎮のテッド・クルーズ氏を敗北寸前まで追いつめた。保守が地盤の同州でのオルーク氏の得票率は48.3%。08年の大統領選でオバマ氏が同州で獲得した43.7%を大きく上回る健闘ぶりだった。

オルーク氏は大学でパンクバンドに所属し、いまでも米メディアに音楽論を語る。194センチと長身ながらスケートボードを愛し、優れたリズム感と運動神経が演説の見栄えのよさにつながっている。米メディアからは、演説力で一気に大統領選で勝利したオバマ氏の再来と評する声もある。

民主党の大統領予備選は混戦模様だ。バイデン前副大統領が出馬を検討し、無所属のバーニー・サンダース上院議員らも選挙戦を始めた。中央政界で経験が乏しいオルーク氏だが、台風の目になる条件はそろっている。

一つは選挙戦略の巧みさだ。自らワゴン車を運転して遊説先を回り、運転中も夫人らとの会話をフェイスブックで中継する。食事などの私生活もさらけ出して、ネット時代の草の根運動を印象づけている。3月14日の立候補表明から24時間で610万ドルの献金を集め、額ではサンダース氏らを押しのけて党トップだ。

勢力を強める民主急進左派と距離を置いているのも、幅広い有権者の受け皿となりやすい。オルーク氏は30日の演説で医療保険の拡大や気候変動対策などを公約に掲げたが、財源度外視と穏健派から批判されるサンダース氏らの「完全官営の国民皆保険」には支持を表明しなかった。

30日の集会に参加したベンチャー経営者のティム・キュグレーさん(73歳)は経済政策面でも「オルーク氏は起業家で成長戦略を立案できる」と信頼を寄せる。オルーク氏は大学卒業後にIT事業を起業した経験があり、同氏の献金源の一部はワシントンとのパイプを求めるシリコンバレーのIT関係者ともされる。

オルーク氏の政策には、トランプ氏やサンダース氏のような支持者を熱狂させる過激さはない。30日のエルパソでの集会に参加したのは6千人にとどまった。民主党ではカマラ・ハリス上院議員の初回の演説に2万人が詰めかけ、サンダース氏も1万3千人を集めた。

アイルランド系白人であるオルーク氏の本名はベトではなくロバートだ。ラテン風の地元での愛称を選挙で使うオルーク氏だが、内向きさを強める米国世論が同氏をはじき飛ばす可能性がある。

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