ZOZO、融資枠150億円 三井住友から
ZOZOは29日、三井住友銀行など3行と、150億円を上限に借り入れができるコミットメントライン(融資枠)契約を結んだと発表した。ZOZOは1月末に2019年3月期の連結業績見通しを設立以来初めてとなる減益に下方修正した。手元の現預金も減少しており、融資枠の設定により運転資金を確保する。
コミットメントラインには三井住友のほか、千葉銀行と京葉銀行が参加する。今回の契約で20年3月27日までの間、150億円まで資金を引き出せる。
ZOZOはアパレル通販サイト「ゾゾタウン」で拡大してきたが、プライベートブランド(PB)事業が苦戦して業績が悪化。18年4~12月期の連結純利益は前年同期比16%減の136億円となり、通期予想の下方修正につながった。
ZOZOは18年5月にも三井住友から240億円を借り入れている。同月には前沢友作社長が保有するZOZO株を自社株買いで取得。当時の株価は現在の約2倍の4000円近くで、取得総額が約250億円に上ったこともあり、借り入れで運転資金を確保した。
16年には利用者の支払いが最大2カ月後となる決済サービス「ツケ払い」を始めて、販売代金の回収期間が長期化した。売掛金が増加して、18年末の現預金は82億円と18年3月末から7割近く減少している。ZOZOは「今後、仮に借り入れが必要となった場合に備え、早期に融資枠を手当てした」と説明している。
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