オンライン英語の米NEI、日本事業を加速
人工知能(AI)を使ったオンライン英会話の米ネイティブ・イングリッシュ・インスティチュート(NEI、ワシントン州)は、日本企業への営業活動を強化する。提携する販売代理店を増やすほか、日本拠点を設けることも検討している。創業者のフリーダ・マイヤー最高経営責任者(CEO)は「今後5年で100社の導入をめざす」と話す。
NEIのオンライン英会話は1000以上の教材の中から、受講者の関心や職業、専門分野などに応じて週90分ほど受講する最適なカリキュラムをつくる。例えば、エンジニア向けにはシステム開発やサイバーセキュリティー分野に役立つ英語が学べる。講師は米国やカナダ出身のネーティブで、英語教育の国際資格を持つ。
日本向けには2017年にサービスを始め、これまで外資系コンサルティング会社や製薬会社、医療機器メーカーなどが導入している。このほどインターネットイニシアティブ(IIJ)子会社のIIJグローバルソリューションズ(東京・千代田)が社員の英語研修に採用した。
NEIは歯科医院向けの顧客管理システムなどを開発した連続起業家のマイヤー氏が16年に設立した。米国やロシア、ウクライナなど世界8カ国で展開する。全体の会員数は非公表だが、7割強が法人会員という。「ベンチャーキャピタル(VC)などから資金調達した上で、日本以外の東アジア地域にも進出する計画だ」(マイヤー氏)という。