子宮頸がん記事は名誉毀損 Wedge側に賠償命令
月刊誌「Wedge」が子宮頸(けい)がんワクチンの研究成果をねつ造したとする虚偽の記事を掲載したとして、元信州大医学部長の池田修一氏が、発行元と執筆者の村中璃子氏に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、名誉毀損を認め、計330万円の支払いを命じた。発行元にはウェブサイト上の記事の一部削除と謝罪広告の掲載も命令した。
男沢聡子裁判長は、池田氏が研究成果をでっち上げた事実は認められないと指摘。訴訟で村中氏側は実験担当者や専門家への取材に基づいていると主張したが、取材は不十分だったと判断した。
池田氏は判決後に都内で記者会見し「判決は主張を的確に捉えてくれた」と話した。発行元の株式会社ウェッジは「判決を真摯に受け止め、今後の対応を検討する」とのコメントを出した。
〔共同〕