ロケット弾が民家直撃 イスラエル、7人負傷
【エルサレム=共同】イスラエル中部クファルサバ近郊で25日早朝、パレスチナ自治区ガザから発射されたロケット弾が民家を直撃し、救急当局によると7人が負傷した。イスラエル軍はガザを実効支配するイスラム組織ハマスが撃ち込んだと非難。報復は必至で、緊張が激化する恐れがある。
米国訪問中のイスラエルのネタニヤフ首相は「許しがたい攻撃」と主張。25日にトランプ米大統領との首脳会談を行った後、予定を早めて帰国し対応に当たると述べた。
軍によると、ロケット弾はガザ南部から発射され、約120キロ離れた民家に着弾したという。イスラエルでは4月9日に総選挙が実施される予定で、汚職疑惑で苦戦するネタニヤフ氏が強硬な対応を取る可能性もある。
14日夜にはガザからロケット弾2発がイスラエル中部にある最大の商業都市テルアビブに向けて発射され、空き地などに着弾した。イスラエル軍は報復として、ハマスの軍事関連施設など100カ所への空爆を実施した。
ガザでは30日、イスラエルへの抗議デモ開始から1年となるのに合わせ、大規模な抗議活動が呼び掛けられており、軍との衝突に発展することが懸念されている。