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バスケ技術委員長「東京五輪へさらに新戦力」

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 長く世界の高い壁に阻まれてきたバスケットボール男子日本代表の2020年東京五輪出場が決まった。今年8月末に開幕するワールドカップ(W杯)のアジア予選を21年ぶりに突破。国際競争力を示し、開催国枠で44年ぶりに大舞台に立つ権利を得た。日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長にW杯予選を振り返ってもらい、五輪までの強化方針について聞いた。

――W杯アジア予選は17年秋の初戦から4連敗した後、8連勝と巻き返した。チームの何が変わったのか。

「国内男子リーグの統合問題で国際バスケットボール連盟(FIBA)から国際試合停止の制裁処分を受けたのが14年11月。FIBAが設けたタスクフォース(特別チーム)の川淵三郎チェアマンのもと、16年6月に技術委員長に就任した。男子は直後のリオデジャネイロ五輪も出場を逃していたが、出場した全12チームの平均身長を調べたら2メートルあり、日本は190センチだった」

「今までもその弱点は十分把握しながら『忍者バスケ』『外からのシュートで』などといってきた。もちろん(身長167センチの)富樫勇樹(千葉)らスペシャリストはいるが、徹底的に弱点を突いてくる世界に対して、もうまやかしは効かない。何とか日本のよさを引き出そうとしても、弱点が重すぎて良さが半減していた」

――アルゼンチン出身のフリオ・ラマス氏を17年春にヘッドコーチ(HC)に招いた。日本と近い平均身長の同国を強豪へと導いたことを決め手に挙げていた。

「ラマス氏が当時率いていたアルゼンチンリーグのチームの練習を見た際、ボールがとても速く動き、スペースをうまく使って積極的にシュートを狙うというバスケットをしていた。これこそ日本が目指す姿だと思い、HC就任を強く要請した。世界で戦う土台をつくるため、フィジカルなどを担当するスタッフも米プロバスケットボール協会(NBA)の経験者ら、全員バイリンガルをそろえた」

八村ら加入、弱点が一気に最小化

「すぐに結果は出なかったが、実は連敗中はけがを抱えた選手も多かった。もともと力のある選手たちが万全の状態になった頃、八村塁(米ゴンザガ大)や渡辺雄太(NBAグリズリーズ)、日本に帰化したファジーカス・ニック(川崎)という2メートル超の選手が加わった。これで弱点が一気に最小化し、予選11試合目のイラン戦ではまさに目指しているバスケットが出せた。必然と偶然が合わさったブレークスルーだと思う」

――8月31日に中国で開幕するW杯で、世界ランキング48位の日本は1次リーグで同17位のトルコ、同24位のチェコ、同1位の米国と対戦する。今後の強化の予定は。

「FIBAのランキングは過去8年間の成績なので、日本のバスケットの世界の中での位置付けは他競技と比べてもかなり低い。だからこそ伸びしろはある。八村、渡辺雄、ファジーカスの3人はまだ同時にプレーしたことがない。ほかにも205センチのシェーファー・アヴィ幸樹(A東京)や207センチの渡辺飛勇(米ポートランド大)、188センチのポイントガードのテーブス海(米ノースカロライナ大学ウィルミントン校)といった20歳前後の選手も控えている。さらにサイズアップできる可能性がある」

「予選で主力だったBリーグの選手たちは5月のファイナル終了後、少し休息を取らせる。八村の指名が有力視されているNBAドラフトは6月20日。その後に八村と渡辺雄はNBAサマーリーグに出場するだろう。その間、まずは若手向けの合宿を開いて競わせたい。シェーファーや渡辺飛、テーブスの3人はW杯予選に出ていないが、少なくとも1人は代表メンバーに入ると思う」

――W杯予選は1年以上続く長丁場だったが、W杯も五輪も短期決戦になる。

「ラマスHCは過去にW杯や五輪を何度も経験している。戦い方を熟知し、W杯前には6週間のしっかりした準備期間が必要だと話している。選手の構成も工夫すると思うし、五輪の開催国枠を得られたことでその指針はより明確になるだろう」

「五輪へよい流れをつくりたい」

「まずは今年8月下旬にさいたまスーパーアリーナで開く五輪テストイベントに世界の強豪を呼びたい。具体的なW杯の目標はまだいえないが、1試合でも多く戦って五輪に向けたよい流れをつくりたい。世界で勝つにはまだ3つ、4つは段階を上がらないといけない」

「世界の強豪国には必ずNBAや欧州のユーロリーグで戦う選手が何人もいる。日本には最近までNBAサンズでプレーした田臥勇太(栃木)しかいなかったが、ここ数年で状況は大きく変わった。先日も、日本生まれで今は米国で暮らす身長2メートルの15歳の選手が、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)での練習に参加してくれた。海外のチームや学校は選手派遣に消極的な場合もあるが、日本代表の強化プログラムやサポート体制を丁寧に説明して回っている。それを繰り返すことが中長期的な好循環につながると思っている」

(聞き手は鱸正人)

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