羽生「勝つことが一番うれしい。原点に戻れた」世界フィギュア一夜明け
フィギュアスケートの世界選手権最終日は24日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で上位入賞者らによるエキシビションを行い、男子2位の羽生結弦(ANA)、女子4位の紀平梨花(関大KFSC)ら日本代表選手が出演する。
エキシビション前に取材に応じた羽生は、「やはり勝つことが一番うれしい。僕の原点に戻れた試合。強い相手を見たときに沸き立つような、ぞわっとする感覚をもっと味わいつつ、その上で勝ちたいと思えた」と振り返った。
優勝したネーサン・チェン(米国)はフリップ、ルッツとより高難度の4回転ジャンプを持つ。羽生も来季、挑戦するかを問われ、「若い頃のようにガンガン練習して跳べるわけじゃない。ケガのリスクを考えないと」と明言を避けた。ただ、2連覇を果たした平昌五輪後の緩んだ気持ちは完全に払拭されたようだ。
4位に終わった宇野昌磨(トヨタ自動車)は「今は落ちこむ気持ちが前面に出ている。練習通りの演技を試合で出せない弱さを痛感している」と、一夜明けて悔しさが増しているという。
今季、国際大会6連勝ながら今大会は4位に終わった紀平は「ちょうどいい(順位)というか、もっと練習しようと気が引き締まる」とにっこり。男子フリーの演技を見て「4回転ジャンプのイメージはできた。でも、まだ4回転を跳ぶには体が弱い感じがある」。オフにはダンス、トレーニングなど、やりたいことが山ほどあるそうだ。