名鉄名駅の線路増設、4線に "迷駅"改善へ一歩
名古屋鉄道は、2027年を予定するリニア中央新幹線の開業に合わせ、名鉄名古屋駅に2本ある線路を4本に増やす。同社が計画する名駅地区再開発の一環で、2022年度の着工を目指す。上下1本ずつの線路に複数の行き先の列車が数分刻みで発着する複雑な状況を改善させる。
22日までに関係当局に伝えた。週明けに開く記者会見で発表する見通しだ。ホームの置き方や駅の構造、投資額など具体的な計画は今後詰める。行政などから要望が強い「中部国際空港行き専用ホーム」を設けるかどうかも検討課題だ。
名鉄名古屋駅には現在、2本の線路と3つのホームがある。乗車口は事実上、上下1つずつ。豊橋方面と常滑方面など、岐阜方面と犬山方面などと、同一ホームに様々な行き先の列車が次々に発着する。訪日外国人を含む観光やビジネスで初めて名古屋を訪れた人には、わかりづらい。
名鉄は17年に名駅地区の再開発計画を発表。この中で駅部分の面積を拡張するとしていた。線路が4本になりホームも増えれば、方面ごとに乗降口を分けることも可能になりそうだ。
名鉄の名駅地区の再開発計画では、駅の上に再開発ビルを建設することも検討している。再開発ビルについては、地権者などとの調整を続ける。