沖縄県、辺野古移設で提訴 国交相の対応に不服
沖縄県は22日午後、米軍普天間基地(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、県による埋め立て承認撤回を石井啓一国土交通相が執行停止したことを不服として、福岡高裁那覇支部に提訴した。総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」が2月に県の審査申し出を却下したのを受けた措置。提訴期限が22日だった。
玉城デニー知事は19日に安倍晋三首相と首相官邸で会談し、移設工事の中止を要求。政府は22日までにこれを拒否し、玉城氏は提訴を決めた。
謝花喜一郎副知事は22日午前、県庁で「21日に知事と最終確認したが、22日付で提訴する」と述べていた。政府は25日に新たな埋め立て予定海域で土砂投入を始める予定。
8月25日告示、9月11日投開票の日程で実施される沖縄県知事選挙に関する最新ニュースと解説をまとめました。現職と新人2人の計3人が立候補を届け出ており、米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非や、新型コロナウイルス感染拡大で傷ついた県経済の回復が主要争点となりそうです。