ルノー・日産など、車載通信クラウド まず「リーフ」で
仏ルノー、日産自動車と三菱自動車の連合は20日、車がインターネットと接続する際の入り口となる「クラウド」を共通化し9月以降に運用を始めると発表した。日仏連合は2016年に米マイクロソフトと提携し、同社のクラウドサービスを基に開発していた。まず日産の電気自動車(EV)「リーフ」の日本と欧州で販売する一部モデルと、ルノーの主力車「クリオ」で対応する。
クラウドを経由して車と様々な情報をやり取りする。車がインターネットに円滑に接続し、車載ソフトの更新や車両の遠隔診断なども素早くできるようになる。車から得られる情報はクラウドに集めて、サービス開発などに生かす。
これまで3社が個別にクラウドを持ち、サービスを提供していた。クラウドを共通化し、コネクテッドカー(つながる車)関連のサービスをスピーディーに提供できるようにする。
マイクロソフト製の自動車用クラウドを大規模に展開するのは自動車大手で初めて。3社連合は21年から主要な車に米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を使うなど、外部の資源を生かしてコネクテッドカーの開発を進めている。