荒川洋治さんら8人決定 2018年度日本芸術院賞
日本芸術院(黒井千次院長)は22日、優れた芸術活動を表彰する2018年度日本芸術院賞を現代詩作家の荒川洋治さん(69)や、作家で詩人の松浦寿輝さん(65)ら8人に贈ると発表した。
このうち荒川さんと書家の真神巍堂(本名・真神仁宏)さん(75)、能楽大鼓方の亀井忠雄さん(77)の3人は特に業績が顕著として恩賜賞も贈る。荒川さんはみずみずしい感覚の詩作や鋭い評論を展開し、詩壇をリードした。
授賞式は6月下旬に日本芸術院会館(東京・台東)で開かれる。
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日本芸術院賞の受賞者と受賞対象は次の通り。(敬称略)
▽第1部(美術)
池川直(60)。彫塑。日展出品作「時の旅人」。
並木恒延(69)。工芸。日展出品作「月出ずる」。
真神巍堂(75)=本名・真神仁宏。恩賜賞。書。日展出品作「碧潯」。
▽第2部(文芸)
荒川洋治(69)。恩賜賞。詩・評論。優れた詩集の刊行と充実した詩論を展開した業績。
松浦寿輝(65)。小説・詩・評論。高度な水準の作品を創造し続けた業績。
▽第3部(音楽・演劇・舞踊)
亀井忠雄(77)。恩賜賞。能楽。卓越した技法による舞台成果。
野平一郎(65)。作曲・ピアノ・指揮。長年の秀でた業績。
宮城能鳳(80)=本名・徳村正吉。組踊。卓越した技法による舞台表現と、その継承発展に寄与した功績。
〔共同〕