北朝鮮の執念悟った大統領 米朝交渉は立て直せるか
本社コメンテーター 秋田浩之
北朝鮮の非核化に向けた外交が再び、厚い壁にぶつかった。
報道によると、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は3月15日の記者会見で、米朝交渉の中断をほのめかし、ミサイル実験の再開にも含みを持たせた。金正恩(キム・ジョンウン)委員長が近く、方針を表明するという。
北朝鮮は何度も、こうした揺さぶりを繰り返してきた。しかし、今回はただの脅しではなく、核放棄を拒む態度は本気だと受け止めるべきだろう。...
長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。