羽生「胸張って100%といえる状態」 世界フィギュア
20日に開幕するフィギュアスケートの世界選手権に向け、羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)の日本男子勢が19日、会場のさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で記者会見に臨んだ。
初めて会場リンクで練習した羽生は、右足首をケガした昨年11月以来の試合。3週間ほど前から4回転ループを跳び始めたそうで、この日はサルコー、トーループを含む3種類の4回転ジャンプを軽快に決めた。「胸を張って100%と言える状態。きょうの練習はやりたいことを一つ一つ感じられてミッションコンプリート(任務完了)」と、自信たっぷりに話した。
5年前には、同じさいたま市での世界選手権で初優勝を手にした。「大きな箱の中で(心の)炎が暴れ回っている。勝ちをとりにいきたい」と意気込む。
全日本王者として臨む宇野も、「よりよい結果を求めて練習してきた」と優勝を目指す。優勝した四大陸選手権(2月)では痛めていた右足首も問題なさそう。「今まで結果を気にせず、満足のいく演技をすることをモットーにしていた。(今回は)結果を求めて試合に挑みたい。(ダメでも)貴重な経験になるのは間違いない」と笑顔を見せる。
公式練習にもかかわらず客席は観客でびっしり。「こんなのは日本以外にはない」と宇野。3年連続出場となる田中は「練習から会場の雰囲気に若干あおられた。歓声を力に変えたい」と力を込めた。