中国、消えた強国路線 全人代閉幕
米に譲歩、示せぬ処方箋
【北京=高橋哲史】15日に閉幕した中国の全国人民代表大会(全人代)は、1年前と打って変わって守りの姿勢ばかりが際立った。深刻な経済の減速に米国との貿易戦争が重なり、習近平(シー・ジンピン)国家主席にはかつてない逆風が吹く。米国を意識した「強国」路線は鳴りをひそめ、経済の構造改革も棚上げになるおそれが強まっている。
今年の全人代では「仏頂面」が話題になった。習氏が5日の開幕式をはじめ、さまざまな場...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます