住友商事、シンガポールの保険スタートアップに出資
住友商事は香港子会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じ、保険関連事業を手がけるシンガポールのスタートアップ、CXAグループに出資したと発表した。出資額は非公表で、転換社債を受け入れた。CXAグループはオンラインで保険の提案や従業員の健康を管理するスタートアップ。拡大するアジアの保険市場で売り上げを伸ばしている。
CXAグループによると、住商のCVCや英HSBCなどから2500万ドル(約28億円)を調達した。
CXAグループは従業員の健康状態や属性をオンラインで一元管理する法人向けシステムを販売している。企業は従業員の保険を画一的に提供することが多い。システムの導入で個人に適した保険を提案でき、企業が負担する保険料が減らせるという。
CXAグループは現在、中国、ベトナムやインドなど20カ国・地域で事業を展開する。600社以上が利用している。住友商事は将来、アジア事業で活用できるか検討するほか、機会があれば新規株式公開(IPO)での資金回収を期待するという。