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1円単位でチケット価格変動 球界初の試みに挑戦

オリックス球団チケットグループ長 山本康司さん

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3月29日のプロ野球開幕が近づくにつれ、身が引き締まる思いでいるのは球団職員も同じだ。オリックスでチケット販売事業を取り仕切るチケットグループ長の山本康司さん(44)は今季、新たな試みに挑む。

7月16日の京セラドーム大阪での楽天戦で、試験的にチケットの価格変動制を導入する。前売り開始日(一般向けは6月1日、ファンクラブ会員向けは5月下旬に順次)から、人工知能(AI)が市況やチーム順位などのビッグデータを基に、需要に応じた「適正価格」を算出。この仕組み自体はほかに取り入れている球団があるが、今回は全席種を対象に、株価のように毎日1円単位で価格が変動する点で「プロ野球界初の取り組み」だと山本さんは説明する。

「チケットのプライシングはどの球団も研究していて、他球団では現に成果が出ている」と山本さん。航空券やホテルの料金のように繁閑に応じて価格差をつけ、客単価の最適解を割り出す狙いがある。需要の少ない席種は当初の設定価格より値下がりする可能性があり、利用者が値ごろ感を得られるメリットもあるという。

三井物産やヤフーが共同出資するダイナミックプラス(東京・千代田)が持つ価格算出技術を採用。既に、発売から試合開催日までのチケットの売れ方など過去4年分のデータをAIに読み込ませ、今季のオープン戦チケットの販売データと併せて学習させている。今回、価格変動制を導入する日は通常、オールスターゲーム(2019年は7月12、13日)と夏休みに挟まれた、客足が鈍る時期。価格を動かさない翌17日の同じ楽天戦と比べて、どのような結果が出るかに関心が集まる。

山本さんは13年に現在の役職に就き、チケット販売についてあらゆる試みをしてきた。平日と土日で同じだったチケット価格に格差を付け、指定席の売れ行きがよければ自由席を指定席に振り替えるなど柔軟な座席設定もしてきた。

こうした取り組みのなかでも特に力を入れてきたのが、球団の公式ホームページを通じてチケットを売る方式の浸透だ。現在も行うプレイガイドへの委託販売と違うのは、利用者にメールアドレスを登録してもらい様々な情報を配信することで、リピーター獲得の可能性が高まる点。ファンクラブ会員向けの先行販売を独占的に取り扱ってきたこともあり、かつて6割だった球団サイトでの販売比率は約85%に上昇した。

これらの取り組みが奏功し、12年に約2万4千人だったファンクラブ会員数は現在、6万人近くまで増加。18年に15万人超だったソフトバンクなどと比べると見劣りするのは、1996年以来リーグ優勝がなく、ブームに乗って入会してくる人がいなかったことが一因とみる。そこから見えてくるオリックスのファンクラブの特徴は、順位に関係なく応援するコアなファンが大半を占める「筋肉質」(山本さん)の体質。その証拠に、ファンクラブ会員が主催試合に足を運ぶ回数は年平均5.5回で、他球団を大きく上回るという。

名前が山本浩二さん(元広島)や山本功児さん(元ロッテ)と同じ読みであることから、商談などで話が弾むという山本さん。自身も野球経験者で、島根・松江東高では投手を務め、甲子園大会の経験はないものの県大会準優勝に貢献。国学院大でもプレーした後、オリックス自動車(東京・港)に入社した。2年間、車のリース営業を担当した後、オリックスグループ社員向けの公募に応じて球団職員に。オリックス自動車に入る前年の96年、チームはリーグ2連覇と日本一を達成し「いつかは野球に携わる仕事を」との思いを胸に入社しただけに、念願かなっての「入団」だった。

事業推進部副部長、さらにはファンクラブグループ長も兼務する身としては、ファンクラブ会員数を、球界で「一流」の目安とされる10万人の大台に乗せることが当面の目標。効果的なチケット販売の環境整備などを進めてきたことで「(10万人到達の)下地はできている自負はある」。リーグ2位に入った14年は会員数が「飛躍的に増えた」といい、今季は「優勝に期待したい」。西村徳文監督の就任で一新されたチーム同様、23年ぶりの頂点への強い思いを胸に開幕を待っている。

(合六謙二)

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