エチオピアで旅客機墜落 搭乗の157人全員死亡
ボーイング「737MAX8」機
【ナイロビ=共同】エチオピアの首都アディスアベバの国際空港から隣国ケニアの首都ナイロビに向かっていたエチオピア航空のボーイング737旅客機が10日、アディスアベバ南東のビショフツ近郊で墜落した。エチオピア航空は乗客149人と乗員8人全員が死亡したと発表した。
エチオピア航空によると、同機は10日午前8時38分(日本時間午後2時38分)に離陸し、6分後に連絡が途絶えた。操縦士が墜落直前、空港に引き返すと管制官に伝えていたという。機体に何らかのトラブルが生じた可能性があるとみている。
同航空は、ケニア人やエチオピア人の他に欧米人や中国人など乗客の国籍は30カ国超に上ると明らかにした。在エチオピア日本大使館によると10日午後6時(同11日午前0時)現在、日本人が乗っていたとの情報は入っていないという。
AP通信によると、事故を起こしたのは最新鋭機ボーイング737MAX8で、2018年11月に納入されたばかり。同年10月には、インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオンエアの同型機が首都ジャカルタ沖で墜落している。
アディスアベバの空港はアフリカのハブ(拠点)空港。エチオピア航空は近年急成長し、日本をはじめアジアや欧州へ路線を拡大している。10年1月には、中東レバノンの首都ベイルートの国際空港を離陸直後にエチオピア航空機が墜落し、乗客乗員90人全員が死亡した。
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