日立メタルプレシジョン、安来市の工場を増設 32億円投資
精密鋳造部品製造の日立メタルプレシジョン(東京・港)は、自動車エンジン用のタービンホイールを増産する。島根県安来市内の2工場を32億円かけ増設し、今年10月に本格稼働させる。2020年度までに生産能力を16年度比5割増やす。自動車の燃費向上効果があるタービンホイールの需要が高まっていることに対応する。
8日に島根県、安来市と立地に関する覚書を結んだ。安来市内にある2事業所(合計敷地面積約3万3000平方メートル)内に、それぞれ鉄骨2階建ての新たな生産施設を建てる。合計の建物面積は約37%増え、約2万8600平方メートルとなる。
工場増設に伴い、20年秋までに従業員を77人増やす計画。県は設備投資や雇用計画に対し約4億円を助成する。
タービンホイールはエンジンの燃焼効率を高める過給機(ターボサージャー)の主要部品で、エンジンの小型化に欠かせない。同社の18年3月期の売上高は約137億円。