笑福亭鶴瓶さんに大臣賞 18年度芸術選奨
文化庁は6日、芸術分野の優れた業績を表彰する2018年度芸術選奨の文部科学大臣賞を、落語家の笑福亭鶴瓶さん(67)やシンガー・ソングライターの竹内まりやさん(63)、漫画家の荒木飛呂彦さん(58)ら19人に贈ると発表した。新人賞は脚本家の野木亜紀子さん(44)やシンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさん(36)、俳優の蒼井優さん(33)ら11人。12日に東京都内で贈呈式を開く。
芸術選奨は今回が69回目。大衆芸能や演劇、放送など11部門でそれぞれ大臣賞と新人賞を選ぶ。新人賞は原則として50歳未満が対象。
芸術選奨の受賞者と受賞対象は以下の通り。(敬称略)
◇文部科学大臣賞
【演劇】文楽太夫豊竹呂勢太夫(53)「本朝廿四孝」ほか▽俳優藤山直美(60)「おもろい女」
【映画】映画衣装デザイナー黒沢和子(64)「万引き家族」▽映画監督・俳優塚本晋也(59)「斬、」
【音楽】長唄唄方杵屋勝四郎(60)「第8回杵屋勝四郎リサイタル」ほか▽胡弓演奏家高橋翠秋(69)「胡弓の栞」ほか
【舞踊】バレエダンサー小野絢子(33)「眠れる森の美女」ほか▽舞踊家篠原聖一(68)「宿命」ほか
【文学】作家山尾悠子(63)「飛ぶ孔雀」▽小説家吉田修一(50)「国宝」
【美術】美術家小沢剛(53)「不完全―パラレルな美術史」展ほか▽美術家内藤礼(57)「内藤礼―明るい地上には あなたの姿が見える」展
【放送】プロデューサー伊藤純(65)「新日本風土記」
【大衆芸能】落語家笑福亭鶴瓶(67)「笑福亭鶴瓶落語会」ほか▽シンガー・ソングライター竹内まりや(63)「souvenir the movie」ほか
【芸術振興】グラフィックデザイナー佐藤卓(63)「デザインあ展 in TOKYO」ほか
【評論等】造形作家・批評家岡崎乾二郎(63)「抽象の力 近代芸術の解析」▽東大名誉教授古井戸秀夫(67)「評伝 鶴屋南北」
【メディア芸術】漫画家荒木飛呂彦(58)「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」ほか
◇文部科学大臣新人賞
【演劇】俳優蒼井優(33)「アンチゴーヌ」ほか
【映画】映画監督山下敦弘(42)「ハード・コア」
【音楽】作曲家藤倉大(41)「藤倉大 個展」ほか
【舞踊】日本舞踊家井上安寿子(30)「長刀八島」ほか
【文学】小説家谷崎由依(40)「鏡のなかのアジア」
【美術】建築家石上純也(44)ボタニカルガーデンビオトープ「水庭」
【放送】脚本家野木亜紀子(44)「アンナチュラル」の脚本
【大衆芸能】シンガー・ソングライター宇多田ヒカル(36)アルバム「初恋」ほか
【芸術振興】俳優・介護福祉士菅原直樹(35)「よみちにひはくれない」ほか
【評論等】大阪市立大教授菅原真弓「月岡芳年伝 幕末明治のはざまに」
【メディア芸術】音楽家蓮沼執太(35)「蓮沼執太: ~ ing」展
〔共同〕