マグマ蓄積、世界のリスク 米中ともに景気刺激
本社コメンテーター 梶原誠
中国が、構造改革から景気刺激に経済政策の重点を移した。1月には米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めの終わりを打ち出したばかり。二大経済大国がアクセルを踏み、世界のマネーもリスク資産に戻ったが、改革の先送りは将来に危ういツケを残す。
1年前と比べると、米中の転換は鮮明だ。FRBは粛々と金融政策の正常化を続けていた。中国も昨年の全人代では、過剰債務を抱えるゾンビ企業や、実態が不透明なまま膨張した...
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