相場に恋したネトゲ廃人 資産140億円のカリスマに
駆ける投資家魂(3)
米中貿易摩擦や中国の景気減速を受け、足元の株式相場は波乱含みだ。不透明感が強まるなか、わずか10年強で自らの資産を65万円から140億円に増やした個人投資家、片山晃(36)も身構えている。ネットでは「五月(ごがつ)」のハンドルネームでも知られるカリスマは、荒れ相場にどう立ち向かうのか。
荒れ相場に「身震い」
1月3日夜、片山が投稿したツイッター。「自分の年齢的なものも考えると、次のサイクルの底までにどれだけ資本を蓄えられるかで、人生の天井がだいたい決まってしまう。(中略)そんな意識で新年を迎えたのっけからこんな値動きなので、マジで身震いする」。こんな内容のつぶやきに、ネットがざわついた。
片山のいう「こんな値動き」は米国の株式相場の急落だ。米アップルがスマートフォンの販売不振を受けて業績を下方修正し、3日のダウ工業株30種平均は前日比で3%急落。これを受け、4日の日経平均株価も大発会として過去3番目の下げ幅を記録した。
日本株の先行きは「ベア」
片山の日本株全体の先行きに対する見方はベア(弱気)だ。「世界の...
「投資の力で日本を変える」――。そんな闘志を燃やし、個性豊かな投資家たちが走り出した。リスクを覚悟でマネーを投じ、企業や社会を発展させる。こうした文化は日本でも根づくのか。驚異のリターンをたたき出すファンド経営者やカリスマ個人投資家らの挑戦の日々を、全5回で伝える。