DyDoの20年1月期、純利益38%減 自販機販売が苦戦
ダイドーグループホールディングスは4日、2020年1月期の連結純利益が前期比38%減の24億円になる見通しだと発表した。コンビニエンスストアとの競合激化などで、自動販売機向けの飲料が苦戦する。人員採用や新規事業立ち上げに伴う費用増も響く。
売上高は1%減の1700億円を見込む。売上高全体の7割を占める国内飲料事業の苦戦が主因だ。ペットボトル入り飲料の普及により、主力の缶コーヒーが低迷する。また飲料の補充などを担う人員不足による自販機の稼働率低下も打撃。大阪市内での記者会見で高松富也社長は「自販機全体のマイナス傾向が続いている」と話した。
対応策として国内飲料事業のテコ入れに向けた採用拡大や、新規事業である創薬事業の立ち上げに注力するが、今期は費用負担が先行する。
同日発表した19年1月期の連結決算は、売上高が前の期比1%減の1715億円、純利益が54%増の38億円だった。保有株式の売却などで、特別利益24億円を計上した。
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