さいか屋、上場廃止基準抵触 時価総額10億円割れ
百貨店運営のさいか屋は1日、2月末と2月の月間平均の時価総額がいずれも10億円を割り込み、東京証券取引所が定める上場廃止基準に抵触したと発表した。一定期間内に時価総額が改善しない場合、上場廃止となる。今後3カ月以内に事業計画の改善書を提出し、業績の立て直しを急ぐ。同社は2018年12月末にも時価総額が10億円を割り込み、廃止基準に抵触した。
さいか屋の2月末時点の時価総額は9億5313万円、2月平均では9億9685万円だった。売上高の約6割を占める藤沢店(神奈川県藤沢市)では新店の開業効果や改装効果から2018年3~11月期の売上高が前年同期を上回ったとして、横須賀店(同横須賀市)にも同様のテコ入れを進める方針だという。
同社の18年3~11月期の売上高は前年同期比2%減の143億円で、1億1800万円の最終赤字だった。18年12月末に時価総額が10億円を下回ったが、19年1月には月平均と月末時点の時価総額がいずれも10億円を上回り、いったん上場廃止基準を脱していた。