錦織支えた盛田ファンド 91歳の恩人が描く夢
テニス進化論(5)
錦織圭(日清食品)が2014年全米オープンで準優勝し、一番最初に伝えたい人を聞かれたとき、真っ先に出てきたのが盛田正明・日本テニス協会名誉会長の名前だった。「盛田さんがいなかったら、僕はここにいない」。平成のテニス界を彩った選手たちを紹介したシリーズの最終回は、「あしながおじさん」となった一人のビジネスパーソンの話だ。
盛田正明(91)は今年の1月、久々の四大大会観戦のためオーストラリアを訪れた...
日本のテニスは「平成」の時代を通じて、世界のトップへと羽ばたいた。その幕開けとともに日本女子の黄金期が訪れ、終わりには世界一強い選手が登場した。時代を彩った選手、それを支えた「あしながおじさん」まで、開拓者たちが駆け抜けた道程を5回に渡って描く。