就活長期化でスーツも変化 青山商事、全シーズン対応
青山商事は26日、年間を通して着用できる就職活動用の男性向けスーツを27日に発売すると発表した。温度変化に順応する特殊な素材を表地だけでなく裏地にも取り入れた。就活の長期化に伴う経済負担から年間を通じて着用できるスーツを望む消費者の声に応えた。青山商事がオールシーズン対応の就活スーツを発売するのは初めて。
ブランド名は「ミスタージュンコ2世」。米素材メーカーのココナが開発した「37.5テクノロジー」を生地のポリエステルに採用した。身体の熱や水分の蒸発を利用して、衣服内を快適な温度と湿度に保つという。
伸縮性に富み、自宅の洗濯機で丸洗いができる。価格はスーツ上下で税別4万9000円、パンツ単品は同9900円。黒無地と紺無地の2種類を用意した。運営する全国の「洋服の青山」と公式サイトで販売する。2万着の販売を目指す。
2017年春に経団連がインターンの日数制限を廃止し、夏から冬にかけてインターンに参加する学生が増えた。学生優位の「売り手市場」を背景に採用活動の前倒しも相次ぐ。就活の早期化・長期化のなかで、学生から1着で夏も冬も使えるスーツを望む声があった。