起業家の祭典スラッシュ、東京で開幕
スタートアップ企業の国際イベント「スラッシュトウキョウ2019」が22日、東京ビッグサイト(東京・江東)で開幕した。23日までの2日間にわたり国内外から約7000人が集まる見込み。クラウド経由でソフトを提供する「SaaS(サース)」やフィンテック分野の起業家らが登壇、大企業も展示ブースで製品やサービスを紹介する。
スマートフォン(スマホ)決済を手がけるOrigami(オリガミ、東京・港)の康井義貴社長は自社アプリだけでなく、大企業向けに決済機能を提供する取り組みを説明した。大手IT(情報技術)企業のサービスを含めスマホ決済が乱立する中、「他社とも連携して日本のキャッシュレス化を推し進めていく」と強調した。
名刺管理サービスを手がけるSansan(東京・渋谷)の寺田親弘社長は起業にいたった原体験を紹介。商社マン時代に営業先のキーパーソンとつながるのに苦労したことを受け、「人脈にかかわる情報を共有できればビジネスや働き方が変わると思った。起業のヒントは普段の生活の中にある」と話した。
スラッシュはフィンランド発祥の欧州最大級のスタートアップイベント。日本での開催は5年目で、今年は過去最多の約600社が参加するという。パナソニックは「ゲームチェンジャー・カタパルト」と呼ばれる製品公募プロジェクトから生まれたプロトタイプを展示する。2日目にはスタートアップが事業モデルを競い合う「ピッチコンテスト」で、国内外の約40社の中から優勝者を決める。
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