「大谷石室」で貯蔵・熟成、栃木のブランド食品披露
栃木県の食品関連9社でつくる「とちぎ食のブランド発掘協同組合」は21日、建築用石材「大谷石」の石室で貯蔵・熟成した商品を集めたブランド「大谷石室」の商品を披露する商談会を宇都宮市内で開いた。大谷石の脱臭効果などを生かした商品を共通のロゴでブランド化し、販路拡大や地域活性化につなげる。
まず納豆や卵、ベーコン、甘酒など20種類ほどを商品化し、百貨店やスーパー、道の駅などで順次販売を始める。大谷石採掘業跡地の地下空間や大谷石を使用した貯蔵庫は「ゼオライト効果」と呼ばれる脱臭抗菌作用を持つほか、1年を通じて温度や湿度が一定で食品の熟成や貯蔵に向く。協同組合の小池泰史理事長は「今後は他の地域のブランド発掘にも取り組み、伝統食や地域の産物を発信していきたい」と話した。