北陸電、ブラックアウト想定訓練 北海道地震で1年前倒し
北陸電力は21日、全域停電(ブラックアウト)を想定した訓練を実施した。雪害に不測の事態が加わって電力供給が止まった設定で社員約30人が中央給電指令所に見立てた訓練施設で復旧活動をした。同様の訓練はおよそ3年に1回しているが、昨年9月の北海道地震でブラックアウトが発生したことを受け、今回は予定を1年前倒しした。
雪害に加え管内発電所の停止や関西電力からの受電失敗といった不測の事態が重なりブラックアウトが発生したと想定。現場の担当者が関西電や中部電力の社員にふんした北陸電社員と電話で連携、中部電からの受電にこぎつけて復旧させた。
北陸3県に大規模な火力発電所を分散して配置している北陸電は「管内でブラックアウトが発生する可能性は低いが、様々な想定で準備することが重要」と説明。中部電からの受電にも失敗した場合は管内の水力発電所を再稼働して復旧活動にあたるとしている。