ドンキ、香港・台湾に出店検討 22日にタイ1号店開業
【バンコク=岸本まりみ】ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の大原孝治社長は20日、香港や台湾、フィリピン、マレーシアなどに出店を計画していると明らかにした。タイでは22日にバンコクで開業する同社初の商業施設を皮切りに店舗網を拡大する方針だ。
PPIHは海外店舗を現在の41店から200店まで拡大する方針を示していた。22日には米国、シンガポールに次ぐ3カ国目としてタイに商業施設を開業する。
バンコクの高級住宅地に開業する商業施設の名称は「ドンキモールトンロー」。運営はPPIHとタイ塗料最大手のTOAグループ、日本駐車場開発タイ法人の合弁会社が担う。PPIHがモール運営を手掛けるのは初という。
モールの延べ床面積は約2万8千平方メートルで、開業時には34テナントが入居する。中核テナントとして「ドンドンドンキ」が入り、年間200万人の来店を見込む。
創業会長兼最高顧問の安田隆夫氏はタイについて「東南アジアでもっとも市場性が高い。多店舗展開を視野に検討を続けていく」と言及。大原社長は「日本と同じ商品を同じ値段で提供するため最大限の努力をする」と述べ、タイのドンドンドンキ1号店で年間20億円の売り上げを見込むとした。
タイでは18年に訪日観光客が100万人を超えた。深夜まで営業している「ドン・キホーテ」で化粧品や菓子などの土産物を買い求める人が多く、知名度が急速に高まっている。
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