JR東日本、車内販売を一部で終了 「はやぶさ」など
JR東日本は18日、新幹線や在来線特急の一部で3月15日に車内販売の営業を終了すると発表した。北海道・東北新幹線「はやぶさ」など8つの新幹線・在来線特急が対象。車内販売は駅構内の売店や自動販売機の充実により、売り上げが減少傾向にある。人手不足のなか、販売員の採用も難しくなっており、見直しを決めた。
車内販売を終了する新幹線路線は、新青森―新函館北斗駅間の「はやぶさ」や「はやて」、盛岡―秋田駅間の「こまち」、「やまびこ」全区間。在来線特急は「踊り子」や「草津」の全区間などで中止する。
車内販売を継続する区間でも16日から取扱品目を大幅に見直す。「はやぶさ」、「はやて」、「こまち」の残りの区間や新幹線「つばさ」、「とき」のほか在来線特急「あずさ」などが対象。弁当や軽食、デザート、土産物の販売は取りやめ、提供品目を飲料や菓子などに絞る。
これにより駅弁の販売が続くのは北陸新幹線の「かがやき」と「はくたか」のみとなり、在来線特急は全て終了する。
JR東日本によると、17年度の車内販売の売上高は16年度に比べ5%程度減少した。今期も「減少は続く見通し」(広報担当者)といい、下げ止まりの兆しが見えていなかった。
車内販売を巡ってはJR九州が九州新幹線で3月15日に終えると発表したばかり。JR北海道も特急列車での車内販売を2月末で終了すると公表していた。