新幹線券売機で不具合 共通システムの改修が原因か
JR各社の新幹線自動券売機のシステムに15日午前、不具合が生じ、一部の券売機が一時使用できなくなるトラブルが起きた。ダイヤ改正に伴うシステム改修の影響とみられる。各社は券売機の設定を変えるなどして対応し、新幹線の運行に影響はなかった。
JR東海によると、15日午前5時半ごろ、管内の駅で新幹線の自動券売機の一部が使えなくなる不具合が起きていることが分かった。一部の駅では「調整中」と書いた紙を張るなどして券売機を停止し、職員のいる窓口で切符を買うよう促すなどした。
同じ頃、JR東日本や西日本、九州管内の駅でも同様のトラブルが発生していた。
往復の自由席特急券を購入する操作をすると、券売機の画面が動かなくなることが判明。各社は、往復の自由席特急券を買えないように設定を変更し、券売機の使用を順次再開した。
指定席券や片道の自由席特急券は、券売機で通常通り購入可能。職員のいる窓口では全ての種類の切符を購入できる。
JR各社の券売機を管理する鉄道情報システム(東京・渋谷)によると、3月のダイヤ改正に伴うシステム改修を15日早朝に終了した後、各社共通の座席予約システム「マルス」の端末に不具合が生じていた。詳細な原因は特定できておらず、完全復旧のめどは立っていないという。